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サッカーゴール安全対策ガイド|SG制度・注意ラベル・転倒防止の固定方法まで

2025年08月06日

 


サッカーゴール安全対策ガイド|SG制度・注意ラベル・転倒防止の固定方法まで  


 

 

■目次

サッカーゴールの事故リスクと転倒防止の重要性   1

  1.過去に発生したサッカーゴールの転倒事故事例2

  2.サッカーゴールが倒れる主な原因とは  2

  3.ゴールポストの転倒事故防止に関する国の注意喚起   2

安全なサッカーゴールを選ぶための確認事項   3

  1.安全基準の指標となる「SGマーク」の有無   3

  2.正しい使用を促す「注意ラベル」の内容   3

  3.設置場所に適したサイズと材質の選定   4

サッカーゴールの転倒を防ぐための固定方法   4

  1.地面に打ち込む「固定杭」の使用方法   4

  2.重りを用いる「ウェイト」の設置方法   5

使用前・使用後に必ず実施したい安全点検   5

  1.練習開始前に確認するべきチェック項目   5

  2.保管時に注意するべき管理ポイント  5

まとめ  6

 

 

【はじめに】 

学校やクラブチームのグラウンドなどで広く使用されているサッカーゴール。しかし、適切な対策が講じられていないと、強風や接触によってゴールが倒れ、重大な事故につながる危険性があります。実際に過去には、サッカーゴールの転倒による死亡事故も発生しており、使用者には高い安全意識が求められます。

 

本記事では、サッカーゴールの転倒防止対策として押さえておきたい基本情報から、SGマークや注意ラベルなどの安全基準、固定方法の具体例、安全点検のポイントまでをわかりやすく解説します。

 


➀サッカーゴールの事故リスクと転倒防止の重要性


 

 

サッカーゴールによる転倒事故は、子どもの命に関わる深刻な問題となっています。平成25年から27年度の3年間だけで、サッカーゴール等に関連する事故が約3,800件も発生しており、その中には死亡事故も含まれています。

 

これらの事故は適切な対策を講じることで防げるものばかりです。学校現場や地域のスポーツ施設において、サッカーゴールの安全な使用方法を理解し、適切な転倒防止策を実施することが急務となっています。

 

 

1.過去に発生したサッカーゴールの転倒事故事例

サッカーゴールの転倒事故で最も痛ましい事例として、小学4年生の男子児童が体育の授業中に亡くなった事故があります。この児童は、自分のチームが得点したことを喜んでサッカーゴールのネットにぶら下がったところ、バランスを崩して地面に倒れ込み、直後に転倒したゴールポストが児童の肩と背中を圧迫しました。救急車とドクターヘリで搬送されましたが、同日死亡という痛ましい結果となりました。

 

このような事故が発生しやすい状況として、以下のパターンが挙げられます。

 

 ・ゴールのネットやクロスバーにぶら下がる行為

 ・強風や突風による転倒

 ・ゴールの移動作業中の事故

 ・適切な固定が行われていない状態での使用

 

学校の校庭や公園といった、子どもたちにとって身近な場所でこれらの事故が多発している現実があります。

 

■参考

消費者庁|コラムVol.8 スポーツ用大型器具に関する事故
取扱いに注意しましょう―

日本スポーツ振興センター|学校生活における事故防止の留意点

 

 

2.サッカーゴールが倒れる主な原因とは

サッカーゴールが転倒する最も多い原因は、子どもがゴールにぶら下がったり、よじ登ったりする行為です。実際に、中学生1人がぶら下がって揺らしただけでも転倒する危険性があることが実験で明らかになっています。また、強風や突風も転倒の大きな要因となり、瞬間最大風速30メートル毎秒の風では約100キログラムの力がかかり、転倒の恐れがあります。

 

さらに、長年の使用による金属部分の腐食や劣化も転倒リスクを高める要因となります。しかし、これらすべての要因に共通する根本的な問題は、ゴールの固定が不十分または全く行われていないことです。適切な固定が行われていれば、多くの事故は防げるものなのです。

 

 

3.ゴールポストの転倒事故防止に関する国の注意喚起

消費者庁や日本スポーツ振興センターなどの公的機関は、サッカーゴールの転倒事故を受けて繰り返し注意喚起を行っています。

 

国が呼びかけている具体的な対策内容は以下の通りです。

 

 ・使用開始前の点検の徹底

 ・杭やウェイトによる確実な固定

 ・注意喚起シールの貼付と確認

 ・ゴールにぶら下がったり、よじ登ったりしないよう指導の徹底

 

これらの対策を国が積極的に推進していることは、サッカーゴールの転倒が社会的に重く受け止められている問題であることを物語っています。アルミ製ゴールが転倒した際の衝撃力は約1.9トンに達し、これは頭蓋骨骨折の数倍の力に相当するため、国を挙げての安全対策が不可欠なのです。

 

 


➁安全なサッカーゴールを選ぶための確認事項


 

サッカーゴールを安全に使用するためには、購入段階での適切な製品選択が重要です。公益財団法人日本サッカー協会では、サッカー施設用具ガイドラインを策定し、安全な施設整備の指針を示しています。

 

参考:公益財団法人 日本サッカー協会|JFA サッカー施設用具ガイドライン

 

また、製品の安全性を客観的に判断するための基準として、SGマークや注意ラベルなどの確認項目があります。三和体育製品のように、これらの安全基準を満たした製品を選択することで、事故リスクを大幅に軽減できます。

 

 

1.安全基準の指標となる「SGマーク」の有無

SGマークは、一般財団法人製品安全協会が定める厳格な安全基準をクリアした製品にのみ与えられる信頼性の高いマークです。このマークは安全基準・製品認証・事故賠償が一体となった世界的にも類を見ない制度となっており、実用性を重視した上で安全を作りこんだ基準に基づいています。

 

SGマーク付きの製品には、万が一その製品の欠陥によって人身事故が発生した場合に、最高1億円の対人賠償保険が適用されるという大きなメリットがあります。サッカーゴールを選ぶ際は、価格の安さだけで判断せず、命を守るための投資としてSGマークが付いている製品を選ぶことが不可欠です。

 

参考:一般財団法人製品安全協会|SGマークについてSGマーク賠償制度とは

 

 

2.正しい使用を促す「注意ラベル」の内容

製品に貼られている注意ラベルは、メーカーからの重要なメッセージであり、安全に使用するための指示書として機能します。サッカーゴールの点検には、注意ラベルが貼ってあり、読み取れることが含まれており、これらのラベルは複数のサイズで提供されています。

 

注意ラベルに記載されている代表的な内容には、以下のような項目があります

 

ゴールにぶらさがったり、のぼったりしない

使用時は必ずゴールを固定する など

 

 

購入時や使用前に、この注意ラベルがはっきりと読める状態であるか、剥がれていないかを確認することが安全な使用につながります。

 

 

3.設置場所に適したサイズと材質の選定

設置する場所の広さを考慮し、周囲の安全マージンを確保できる適切なサイズのゴールを選ぶ必要があります。主な材質である「スチール」と「アルミ」について、それぞれ異なる特徴を持っています。

 

アルミ製は錆びにくく長期間使用できる点に加え、軽量なので持ち運びしやすいという特徴があります。一方、鉄製のゴールはアルミ製に比べて重量がおよそ2倍となるため、万が一転倒などした際には大変危険です。

 

アルミ製ゴールは大人4人程度で運ぶことができるため、頻繁に移動させる使い方を想定している場合は、軽量なアルミ製が適しています。安全面からも鉄製ゴールをお使いの方にはアルミ製のゴールへの買い替えを検討してもよいでしょう。

 

 


➂サッカーゴールの転倒を防ぐための固定方法


 

サッカーゴールの転倒事故を防ぐためには、適切な固定が最も重要な対策となります。移動式サッカーゴールは、グラウンドに確実に固定されており、かつ安全が確保されている場合にのみ使用が認められています。

 

固定方法は設置場所の環境によって選択肢が異なりますが、主に地面に打ち込む「固定杭」を使用する方法と、重りを用いる「ウェイト」による方法があります。

 

 

1.地面に打ち込む「固定杭」の使用方法

杭を使った固定方法は、地面が土や芝生のグラウンドにおいて最も基本的で効果的な方法です。使用する杭は、突起がないよう安全性に十分配慮した形状とし、ゴールと密着するまで打ち込むことが重要となります。

 

固定作業では、ハンマーなどで地面にしっかりと杭を打ち込みます。なお、杭は一度打ったら終わりではありません。使用中や使用後に緩みがないかを定期的に確認し、必要であれば打ち直すことが安全な使用には不可欠です。

    

 

2.重りを用いる「ウェイト」の設置方法

杭が打てないコンクリートや体育館、または人工芝で固定金具が設置されていない場合に、例外的にウェイトを使った固定方法が有効です。

 

SG基準ではウェイトは合計の総質量が40kg以上となります。ウェイト設置位置は、左右に1個ずつ、後部に1個の合計3個のウェイトを設置します。これにより、ゴールの安定性が保たれ、転倒リスクを抑えることが可能です。

 

ウェイトの設置にあたっては、フレームから突起が出ないよう安全に十分配慮し、ボールの跳ね返りに影響しないよう注意深く設置する必要があります。

    

 

■SGの基準とは別に、当社では、ウェイトは5か所の設置を推奨しております。

理由としましては、フレームに掛かる負担を軽減しつつ、確実に固定する為で、

より安全に、長く製品を使っていただけるよう、ご提案させて頂いております。

 

 


④使用前・使用後に必ず実施したい安全点検


 

サッカーゴールの安全な使用には、適切な選択と正しい固定方法に加えて、継続的な安全点検が不可欠です。指導・管理にあたる人は、器具が正しく組み立てられているか、劣化はないか等を前もってチェックしておく必要があります。

 

定期的な安全点検が大変重要であり、付属の安全点検表を用いて定期的な点検を行い、破損・変形等がある場合は修理や交換を行うことが求められます。これらの点検を習慣化することで、事故を未然に防ぐことができます。

 

1.練習開始前に確認するべきチェック項目

毎回の練習や試合の開始前に、指導者や管理者が実施すべき安全点検項目を、以下のチェックリスト形式で具体的に説明します。

 

チェック項目

確認内容

固定状態

杭に緩みはないか?ウェイトはずれていないか?

フレーム

亀裂、へこみ、サビ、溶接部の剥がれはないか?

ネット

破れやほつれ、ゴールへの絡まりはないか?

全体

ゴール全体にガタつきはないか?

周辺

ゴール周辺に石などの危険物はないか?

 

ネットが破れている、支柱が傷んでいるなど、器具に劣化や不具合が見られる場合は使用を控え、修繕・修理や買い換え等を検討する必要があります。

 

これらのチェックをチームや施設のルールとして習慣化することが、事故を未然に防ぐ最も確実な方法の一つです。

 

 

2.保管時に注意するべき管理ポイント

常設しないタイプのゴールを使用後に片付ける際は、子供が遊んで倒すことがないよう、必ずゴールを地面に倒した状態で保管することを徹底する必要があります。

 

運搬時には専用の運搬台車を使用することで、安全かつ効率的な移動が可能になります。「サッカーゴール運搬台車 アルミ製」を活用することで、重いゴールの移動作業における負担軽減と安全性向上が図れます。

 

また、ゴールを倒して保管する際に便利な商品として、「ゴール用ゴム枕木」があります。この商品を使用することで、ゴールを保護し、長期間の使用に耐える状態を維持できます。

 

保管時にも事故は起きており、保管場所によっては、普段その競技に関わらない人が取り扱うこともあるため、器具の思わぬ転倒・落下の危険がないか等、保管場所や保管方法について見直しが重要です。

     

 

 

 


⑤まとめ


 

サッカーゴールの転倒防止は、子どもたちの安全を守るために欠かせない取り組みです。毎年発生する重大事故を防ぐためには、SGマーク付きの安全な製品選択、適切な固定方法の実施、継続的な安全点検が重要な要素となります。これらの対策を組み合わせることで、学校現場や地域のスポーツ施設において、安心してサッカーを楽しめる環境を構築できます。適切な知識と継続的な実践により、転倒事故のリスクを大幅に軽減し、子どもたちが安全にスポーツに取り組める環境を実現することができるでしょう。