三和体育製販株式会社

スポーツ用品トピックス

Topics of sporting goods

スポーツ用品トピックスTopics of sporting goods

学校体育館の熱中症対策|授業・部活動・地域クラブで準備したい確認項目

2026年09月28日

HEAT SAFETY FOR SCHOOL SPORTS

授業・部活動・地域クラブ 共通

学校体育館の熱中症対策
活動前から整える判断・休憩・初動対応

体育館は外気温だけでは暑さを判断しにくく、競技中・待機中・器具庫付近で環境が変わります。暑さ指数(WBGT)を確認し、活動を調整する基準、給水・冷却の場所、体調不良時の連絡を、始まる前に運用できる形へ整えます。

01|判断を共有

WBGT、室温、湿度、参加者の状態から、実施・短縮・中止を誰が判断するかを決めます。

02|休憩を設計

給水だけでなく、休憩場所、飲料までの導線、待機者の見守りを準備します。

03|異変に備える

冷却用品、AED、連絡先、救急要請の役割分担を活動開始前に確認します。

活動前の5分で確認する四つのこと

実施の可否は気温だけで決めません。環境、会場、参加者、備えをセットで確認すると、判断と対応を活動の途中で迷いにくくなります。

  • 環境WBGTを確認し、当日の活動内容・時間・休憩の取り方に反映する。
  • 会場空調・換気・送風、日射が入る場所、休憩場所と給水場所への導線を確認する。
  • 参加者体調不良、睡眠不足、欠席明け、暑さに慣れていない参加者を把握し、見学・休憩の選択肢を共有する。
  • 備え飲料、冷たい水、保冷剤、タオル、連絡先、AEDの場所と使用手順を確認する。

体育館では「競技面以外」の暑さも見る

活動場所

  • 空調の運転状況と、窓・出入口・送風機による換気
  • 競技面、ベンチ、観客席、舞台側などの温度差
  • 照明、機器、日射の影響で熱がこもる場所
  • 飲料や冷却用品を置く場所と、人が集中しない導線

屋外・移動時

  • グラウンドや屋外コートとの環境差
  • 日陰、テント、給水場所までの移動距離
  • 待機中の直射日光と、移動後に休める場所
  • 急な天候変化時の避難先と連絡方法
実務上のポイント:空調がある体育館でも、送風が届きにくい場所や待機列は暑さが残ります。競技面の数値だけでなく、休憩する場所と参加者の表情・発汗・受け答えを継続して見ます。
大型気化式冷風扇のリアルイラスト。大径ファン、下部タンク、4輪キャスターが見える。
大型気化式冷風扇を、休憩・給水・見守りの導線の中に配置します。

休憩・給水・見守りを一か所にしない

冷却機器は、風を送ること自体が目的ではありません。活動場所から無理なく移動でき、給水・冷却・見守りを途切れさせない休憩導線の一部として置きます。

  • 風が届く位置と、待機者が密集しない休憩場所を分ける
  • 飲料、冷たい水、保冷剤、タオルを取り出しやすい位置に置く
  • 見守り役が顔色・発汗・受け答えを確認できる位置を確保する
  • 電源コード、給水、排水、キャスター周囲が通行の妨げにならないようにする

活動中の運用:休憩を「任意」にしない

のどの渇きや本人の申告だけに頼らず、活動計画の中に休憩・給水・観察の時間を組み込みます。強度の高い練習を続けるのではなく、メニューの短縮、技術練習への切替、待機時間の削減も選択肢にします。

環境と体調を確認
内容・時間を調整
給水と冷却の休憩
終了後も状態を確認

体調不良時は、冷却と連絡を同時に始める

顔色不良、ふらつき、頭痛、吐き気、反応が鈍いなどを見つけたら、活動から外し、涼しい場所へ移動させます。応答がおかしい、意識がはっきりしない、けいれんがあるなどの場合は、ためらわず救急要請を検討し、救急隊へ渡す情報を整理します。

  • 活動を中止し、見守り役を一人に固定する。
  • 衣服をゆるめ、首・わきの下・足の付け根などを冷やす。
  • 自力で安全に飲める状態かを見極め、無理に飲ませない。
  • 発症時刻、活動内容、環境、対応、連絡先を記録・引き継ぐ。

地域クラブが学校施設を使う日の役割分担

学校・施設管理者と地域クラブの間で、当日の最終判断者、連絡先、休憩場所、冷却用品の場所、救急要請の役割を事前に確認します。利用後に生じた体調不良や、換気・空調・動線の気付きも、次回の準備に引き継ぎます。

日常的な事故防止の考え方は、事故防止についてもご覧ください。

参考情報